1868年創業のヨーロッパの有名メーカー「ガストロック社」の1本杖。
杖職人発祥の地、ドイツ中部ヴェラタール地方で、伝統のステッキ造りを継承しています。
１本の杖を完成させる為に、30以上の工程を昔と変わらない手作業で行っております。

シャフトには、軽さ、撓り強さ、折れにくさなどの比類ない機能性のある竹材を使用。

北半球には自生しない竹材がヨーロッパで一般に普及し始めたのは19世紀の事。ヨーロッパで注目されたのは東洋的で神秘的な見た目の美しさ。特に日本の籠や煎茶道具などはアートとして捉えられ、竹独特の優美な外観をインテリアにしたり、装飾品のに取り込んだりして本来のアジアでの使われ方とは全く異なる和洋折衷の独自の進化を遂げてきました。

本品のステッキには正にそんな和洋折衷、アートな雰囲気が漂います。軽くて強い竹ならではの特性がステッキとして最高の機能性を有している事は言うまでもありません。

クリップは木目の美しいドイツ産ブナ材の削り出しを使用。北欧家具にも多く使われる高級素材です。
堅い上にしっかりと乾燥させないと反りやすい性質を持つ扱いにくい素材を、3年もの時間をかけて乾燥させました。しっかり乾燥処理を施されたブナ材は割れにくく美しい最高品質へと生まれ変わります。

天然素材を使ったステッキは木目や風合いが1本1本異なりそれが個性であり味となります。
ガストロック社では更にアンチーク加工と呼ばれる化粧仕上げを施し個性に更に磨きを掛ける工程を行います。新しい物をわざと汚して使い込まれた様に見せるこの工程はヨーロッパ独特の文化で北欧家具でも多用されます。

バーナーと焼きゴテを使って表面に焦げ目を付けていくこの工程にマニュアルは存在しません。全ては職人の感性に委ねられ絶妙の塩梅で陰影を付けてゆきます。
竹の節は凸凹がをより強調され、ブナの年輪はうねる様に浮き立たされます。ヨーロッパ独特の技法ですが竹という素材と組み合わさって何処か水墨画に通じる美意識を感じます。
天然素材と職人の手作業から生み出される世界に1本しかないこのステッキは愛好家を引き付けてやみません。

冬にグリップを握っても冷たさが少なく、手触りも滑らかな天然木。木目が美しく味わいのある親しみやすい杖です。

自分好みに、長さカットも無料で承ります。
身長や使いやすい長さに合わせてご指定いただくことができるので、一定の長さにしか調節できないピッチ杖とは違い、お客様の丁度よい高さにできます。
※ただしカットされた杖は、返品や交換が出来かねますので予めご了承下さい。

贈る方の気持ちのこもったギフトとして、敬老の日、父の日、母の日にも選ばれています。