どこまでも造り込まれた究極の造型。

モデルは、木心乾漆像としては日本最大の大きさを誇る奈良の国宝「千手観音立像」。
千手観音像は一般に42本の手で「千手」を表すことが多いが、これは千本の腕を持つ貴重な作例（現存は953本）。
1本ずつ作られた腕が光背と一体化するように扇状に配置され、観音菩薩の慈悲の広がりを見事に表わす。
全身に120枚の金箔を使い、あえて拭き剥がして時を経た重厚感を再現。
黄金に輝く千手観音の神秘的な姿を演出している。

観音菩薩の無限の慈悲を表す姿が千手観音像である。
42本の手に様ざまな法具を持ち、頭上の10の顔で周囲を見渡し、ありとあらゆる苦難を取り除く。
この姿は観音が如来に「すべての衆生を救うため、千本の手と千の眼をいただきたい」と願い出て賜ったもの。
頭頂部と額の上には阿弥陀如来を掲げており、如来の遣いとしてこの世で私たちを救うことを示している。
観音菩薩の中でも特に功徳が多いことから、観音の王、「蓮華王」という別称を持っている。

素材にはポリストーンを使用。
石粉と合成樹脂を混ぜ合わせて作られた、石のような重量感と緻密な再現性を兼ね備えた特殊な素材。
ポリストーンだからこそのハイクオリティを実現、高級感ただよう仕上がり。

心を揺さぶるクオリティを日常へ――豊富な知識と経験を基に、イスムが送りだすリアルな仏像たち。
実物に肉迫する造型技術と精緻な彩色で、時を経た風合いも味わい深く再現。毎日の暮らしを豊かに彩る。