苦しむ衆生を羂索で確実に救う不空羂索観音。
像高３ｍを超える堂々たる体躯と、２万数千個以上もの宝玉で彩られた宝冠。
壮麗な装飾と厳かな佇まいに圧倒される国宝 不空羂索観音立像をインテリアに。

苦しむ衆生を羂索で確実に救う不空羂索観音。
不空羂索観音は、羂索という投げ縄を必ず持っている。
この縄で迷い苦しむ衆生を「もらさず」救うことから「不空（空振りがない）」の名が付けられている。
藤原氏が鎮護国家の守護本尊としたため信仰が一般化せず造像例はあまり多くない。
『不空羂索神変真言経』など関連経典に説かれる不空羂索観音のご利益は、主に無病や病気平癒を説く「二十勝利（２０種の功徳）」と、安楽な臨終と仏国土への往生を説く「臨終八法（８種の福徳）」。
心身を整え、呪文（真言や陀羅尼）を唱えることで、健全な身体で病気にかからず、皆から愛され、難を受けず、飢えず、煩悩を絶ち、美人になれると説かれている。

こだわりの造型。
緻密なディテールが積み重なって圧倒的スケールをなす「イスム 不空羂索観音」は、宝冠だけでも670、全体では820を超えるパーツを使用。
すべてを手作業で組み上げて制作している。
構想から12年、これまでいくつもの複雑な造形にチャレンジしてきたイスムがたどり着いた、ひとつの工芸美の極致。