瞳にみなぎる逞しき躍動感。
理想を尽くした造形美の結晶。

モデルは2013年に国宝指定された「毘沙門天立像」。
実物の持つ質感と量感を徹底検証してつくり上げた造型を損なわないよう、細部まで妥協のないモデリングを目指した。
玉眼の輝きは６回に分けて彩色を施しその力強い眼力を再現。
丁寧な彩色と研磨によって生み出される、年月を経た漆の美しい古色が目を奪う。
黒光りする胴体とらんらんと輝く眼の強い対比が見るものを引き込む。

戦勝の神として戦国武将たちから篤く信仰された毘沙門天は、北方をつかさどる守護神として、東北地方に多くの作例が残されている。
毘沙門天のシンボルとも言える左手の宝塔にはこれを見る者に大いなる智慧と財を授ける力があると言われる。

美しい吉祥天を妻に、聡明な善膩師（ぜんにし）童子を子に持ち、自らも強大な力と豊かな富を持つ毘沙門天は今なお根強く信仰されている。

素材にはポリストーンを使用。
石粉と合成樹脂を混ぜ合わせて作られた、石のような重量感と緻密な再現性を兼ね備えた特殊な素材。
ポリストーンだからこそのハイクオリティを実現、高級感ただよう仕上がり。

心を揺さぶるクオリティを日常へ――豊富な知識と経験を基に、イスムが送りだすリアルな仏像たち。
実物に肉迫する造型技術と精緻な彩色で、時を経た風合いも味わい深く再現。毎日の暮らしを豊かに彩ります。