立ち上がり仏道を照らすどこかいたいけなオニたち。

小さな体で大きな燈篭を支える天燈鬼。
一般的には四天王などの足元に踏まれた形で表現される邪鬼だが、それが独立して仏前に奉じられる燈篭を捧げ持つ役割を与えられたのがこの天燈鬼龍燈鬼。
口を開いた天燈鬼と歯を食いしばる竜燈鬼、阿吽で表される二体一対の善鬼である。

モデルは国宝「木造天燈鬼・竜燈鬼立像」で、竜燈鬼は胎内納入物により鎌倉時代の名仏師・運慶の三男、康弁によるものと判明しているが、天燈鬼は竜燈鬼と造形方法がやや異なっており、違う作者によるものではないかと言われている。
ユーモラスな姿ではありますが、写実的でダイナミックな筋肉表現が目を引く、慶派ならではの造形が特徴的な傑作。

素材にはポリストーンを使用。
石粉と合成樹脂を混ぜ合わせて作られており、石のような重量感と緻密な再現性を兼ね備えた特殊な素材。
ポリストーンだからこそのハイクオリティを実現、高級感ただよう仕上がり。

心を揺さぶるクオリティを日常へ――豊富な知識と経験を基に、イスムが送りだすリアルな仏像たち。
実物に肉迫する造型技術と精緻な彩色で、時を経た風合いも味わい深く再現。毎日の暮らしを豊かに彩る。